('07.11.03) 発端⇒行動

発端

 わが古里、佐賀で毎年開催されるバルーンフェスタのニュースをぼんやり眺めていたとき、フト「空を飛べたら気持ちいいだろな」と思った。
 もともと高いところが嫌いではないし空中浮揚願望があったものの、今までは思うだけだったが…。

検索

 世はインタネット時代、さっそく調べてみようとキーボードの前。
 まずはバルーンの体験は、と。佐賀のバルーンフェスタほどの規模じゃないけど、すぐ近く(車で5分,歩いても20分ほど)の吉井川の河原で邑久バルーンミーティングが晩秋に開催されて結構身近に感じるが、
邑久BM夜景
調べてみると近くには体験できそうなところは無さそう。遠方の体験場所の話を見ると1フライトの全体の経費が3万円程度だそうな。何処かのグループに所属して本格的に始めるしか手がない模様。
 次はスカイダイビングの二人乗り、タンデムをやってくれる所って…一番近くて兵庫県但馬空港?遠いなぁ。料金は48,800円! ちょっと無理っぽいなぁ、一回で5万円は痛い。でも一度はやってみてもいいかも。
 もっとリーズナブルに足が地上から浮かぶものと言えば…、ハンググライダーかパラグライダー?水上ならパラセーリングという手もあるか。パラグライダーなら岡山県内にいくつかある。よく名前を聞く大佐(おおさネイチャークラブ)で体験できるなぁ。…ん?倉敷(つばさ倉敷)にもあるぞ。よし、今日はもう遅いし、明日連絡してみよう。

行動

 というわけで、今日の夜8時過ぎだったか、まずは大佐の連絡先へ電話。…呼び出し音は鳴るけど誰も出ない。つぎは倉敷。すぐつながる。体験をしたい旨を伝えると、まずは日程調整から。いくつかの候補から11月17日(土)に決定。
 ついでにタンデムができないか聞いてみたら、体重を聞かれて「その重さならまっすぐ降りるだけ、面白くないのでお勧めしない」とのことで断念。つくづく肥満体質の自分がイヤになる(笑)。
 でもスポーツ全般が嫌いで、身体を動かすのも見るのさえも嫌いな私σ(^^;にしてみれば、今回は不思議なくらいやってみたい衝動に突き動かされたのはなぜか知らん?
 地べたを走ったり自転車に乗ったりボールを追っ掛けたりするのはすぐ出来そうだけど、空を飛ぶってそんな簡単に出来そうにないから却って惹かれたのかもね。…ひょっとしたら岡山県玉野市にある八浜地区出身で、日本で最初に空を飛んだと伝承される「表具屋幸吉」が背後霊についているのか?(笑)。

記憶

 昔(20年くらい前かな?)、幼い子供たちを連れて(岡山県瀬戸内市にある)牛窓のオリーブ園に遊びに行ったとき、頂上の駐車場脇に出来たばかりのハンググライダーのテイクオフ施設から飛び立つハンググライダーを見た。その時は「面白そうだけどちょっと怖いなぁ?落ちたら痛いだろうなぁ」と思った。
 それからしばらく経って再度遊びに行ったとき、数機並んで準備していたハンググライダーと共に、生まれて初めてパラグライダーの広がった姿を見た時「へぇ、何かで見た記憶があるけど、これで空を飛ぶのかぁ? いやいやそれよりもこんな布切れで本当に空を飛べるのか?」と激しく興味をそそられた。
 その機体を触っていたのは若い女性(だったと思う)で、どこで教えてくれるか、どうすれば仲間に入れるのか、よっぽどその場で聞いてみたかったが、飛び立つ準備で忙しそうだったのと、当時の自分の生活ぶりを考えると多分かなり費用が掛かるんだろな(何せ3人の幼い息子達の子育て真っ最中だったし(笑))と、とてつもない高嶺の花に思えたので臆してしまった。
 パラグライダーの練習を始めてしまった今から思えば、そのとき思い切って声を掛けていたら…。ただ単に馬齢を重ねただけでなく、元々運動嫌いで通っていた只のオッサンゆえおそろしく遅々とした進行具合で、練習バーンを一歩進んで二歩下がりドタバタジタバタ地面を走り回ってなんかおらず、優雅に空中漫遊していたかもネ。