log#093('10.02.20)_74

W~WSW;5~7

 ちょっと強いがひょっとしたら?との予想で時間前に集合。6~7の風速だったのでもう少し落ちてくれぇ、と願いながら山へ上る。強いので第1は無理。第2へ直行する。
 先輩のP級実技検定の1本目をサポートし、とりあえず次発の準備だけ。たとえ第2でも6では私が出られる風ではないのだ。
 …と思っていたら先生が山へ上がって来て、浮かんでいる先輩からの無線内容と近場の風情報を読みながら「ちょっと強いけどオトーサン、行く?」とのご宣託で第2TOの真ん中に広げる。

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 先生が前に立つ形のサポートだったが、悪い予感、というか懸念したとおりハンドリングの下手さが露呈しまくり、何回チャレンジしても上手く行かない。手と足がバラバラで余計な動作(私の場合はブレークコードを引きまくること…分かっちゃいるケド…分かっているのにナゼ出来ないんだ〜σ(^^;)が邪魔して、キャノピーの頭上安定が図れないのだ。

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 一旦諦め、次発の先輩のテイクオフをサポート。山を下りて練習バーンで立ち上げから復習する積りでいたが、お情けで先生が「もう一回だけチャレンジする?」との事で準備。

74thフライト

 幾度目かのライズア〜ップ(笑)! やっとこさ翼がいい感じに広がり、バタバタすることなく一歩踏み出したところで浮きを感じ、そのままスルスルと上空に吸い上げられる。
 ヤレヤレ、ホ〜ッ(苦笑)! サポートしてもらった皆に「ありがと〜ございま〜す」の言葉を残しソアリング態勢に。

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 とは言うものの、今日の風はパワーがあるので浮かぶに任せるのではなく、あくまでもレベルキープ厳守で行くこと、と指導される。今日のような日は下手すれば山裏に飛ばされて大事になるのだ。
 先輩2人が浮かんでいる状態で飛行していたが、時折随分下を先輩が横切るのを目にするのは初めて。ちょっと妙な気分。
 第2の前でP級予備検定の先輩が実技を始めたので、あまり近づかないほうがいいかな?と第1の前あたりをターンしていると、先生から「そこまで行っていいと言ったか?」とお叱りを受ける。ンなこと言われても〜(笑)。
 先輩の実技が終わりまた第2前を開放してもらう。

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 先日のソアリング時と異なり、確かにパワー満開で油断するとあっという間に180mを超え、200m近く。
 ヤベヤベと海に出す。うわぁ、いま海の上だぁ、このまま落ちると溺れるなぁ、と背筋にゾクッと感じながら徐々に高度を落とす。で、また復活のために第2前に。当然ながらバリオがピーピー鳴って元の高度に。怖いことは怖いが…ちょっと楽しい(笑)。
 でもちょっと油断すると第2の北斜面や第1と第2の間の漏斗の中に吸い込まれる感じになり、アリャリャまずいっ、はよ抜けださにゃぁ、と海に向けてジリジリ進んでいると、「そこ行っちゃいか〜ンっ!」と先生に見つかる度に無線から怒鳴り声(汗)。
 地上の景色の見え方で速度を測ると殆ど前に進んでいないので言われることは至極ご尤もなのだ。

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 そうこうしている内に気象通報で「下津井;7」の報告を聞く。
 え〜っ!7なら皆降りる算段をせにゃならんのがこのエリアの決まりだぁ〜、ちぇ〜っ!せっかく苦労して浮かしてもらい、肝を冷やしながらも面白い体験が出来ているのになぁ、とノンキな事を考えていたら、遠く浮かんでいた先生が私の指導のために即座にランディング。すぐに誘導が入る。それだけ心配する事態なんだな、と実感。
 指導内容はついこの前練習した翼端潰しとアクセル操作の、まさに実践そのもの。南向きアプローチで翼端をつぶしたまま海に出した後、ゼロを狙って体重移動。まだなかなか降りないので翼端を潰したまま*1もう1ターン。再度のアプローチでやっと着地高度になり、無事に地面に足を付けることができた。
 途中「こりゃ降りれるのか?」と危ぶみ肝を冷やしたが、指導のおかげで無事着陸。凄くいい経験をすることが出来て超ラッキー¥(^^)¥。

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 先生にしてみればヤレヤレ*2、私自身もヤレヤレ…だけど、こんな体験をすることで経験値が増すのだろうな、と思う。

【F1(74&73/179),T65'(9゚54'),P[ML0.1k]】

*1:途中、翼端折りのまま「左だけブレーク当ててて!」と言われたが、翼端折りを解除すればいいのか一瞬迷ったが、解除しなきゃブレーク引けないし〜ええぃママよ!と手を離したが、後で確認するとそれで正解。翼端のラインを引いていたらブレークを引けないし、自由に飛んでいる人には当たり前だろうけど、そんな当然な疑問も体験して初めて分かると言う面白さ。これもパラグライディングの醍醐味か?

*2:先生曰く、オトーサンを降ろさにゃならんので折角ソアリング中だったけどゆっくり浮かんで居れず、飛んだ気がせんかった、と笑われる。申し訳なし(笑)。